死屍累々だよう。
彗星のように出現して思想・文学界を驚倒せしめた孤高の俊傑、佐々木中。
『夜戦と永遠』以前から『切りとれ、あの祈る手を』へ向かう
力強く飄然と舞いふみ留められた躍動する思考の足跡。
[目次]

2006年
「生存の美学」の此岸で

2009年
「永遠の夜戦」の地平とは何か

政治的霊性
生への侮蔑、「死の物語」の反復 |この小説は文学的に間違っている
〈磯崎的世界〉の盤石と動揺 |書評・磯崎憲一郎著『世紀の発見』
終わらない、と彼は言った
この世界における別の生 |霊性・革命・芸術
魔魅に見える
自己の死をいかに死ぬか
暴力の現在|自然発生性とスローガン 討議者:市田良彦・絓秀実・長原豊
自分の小説観を変えた3冊

2010年
真に死に切る
ONCE AGAINが革命だ 対談 宇多丸×佐々木中
足ふみ留めて
良書、しかし前提とするところ多く屈折を孕む|書評・ポール・ヴェーヌ著『フーコー』
狂おしい影を滲ませた陽光の旅の記録へ|書評・野崎歓 著『異邦の香り』



2011年3月18日刊行

佐々木 中
『足ふみ留めてーアナレクタ1』

河出書房新社 ▷www.kawade.co.jp
定価:2,100円 本体価格:2,000円
四六判 上製カバー装 232頁
978-4-309-24545-4 C0093
重刷出来