「私を海に投げてから」について

今売りの2017年『文藝』春号に掲載されている新作小説「私を海に投げてから」が好評で、私が信頼する読み手の方々からはやくも感想・称賛のメッセージが届いています。正直、雑誌掲載時点でこんなに反応があるのは初めてで、少し戸惑っています。

この小説、半分以上が私と私の一族に起こった端的な事実のみで構成されており、確かにそういう意味では「私小説」「自伝的小説」としても読めるわけで、そこが興味深いのかもしれません。

(文学史的に「私小説」とは厳密には何かと言う論点にはここでは立ち入りませんが)。

私の父祖の来歴については、親しい人たちには折にふれて話してきました。それを「津軽サーガ」として小説にまとめないかという提案も多くお受けしてきました。ただ、私の立場としてはそのままいわゆる「サーガ」を書くわけにもいかず……というところで、このような形になった次第。

新しい試みに乗り出した時こそ感想はありがたく、よろしければ河出書房新社の方へもメールをお送りください。単行本になりやすくなりますので。 

では、読んでくださった方、これから読んでくださる方に、お礼と友愛の挨拶を。


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